マイケル・サンデル氏がハーバード大学で担当している講義「Justice(正義)」の書籍化。
「Justice(正義)」は1万4000人を超す履修者を記録し、あまりの人気ぶりにハーバード大では建学以来初めて講義を一般公開することを決定しました。
「正しい行ない」とはなにか?
- 1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、あなたはその1人を殺すべきか?
- 金持ちに高い税金を課し、貧しい人々に再分配するのは公正なことだろうか?
- 前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるのだろうか?
正義の哲学を解りやすく紐解いていく。
しかしとても難しい本だと感じました。
幸福の最大化、最大幸福原理(功利主義的、ベンサムの哲学)、人間の自由や尊厳、選択の公平性について(カントの思想)、美徳を尊重し、よき生き方を培う(アリストテレス)。
答えの無い議題のため、本書にも答えはどこにも書いていません。
故に批判的な意見も多いのですが、答えを求めることを常に強要されてきた日本人にこそ、必要なことがこの本にある気がしました。
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