Monday, October 31, 2011

iMessageについてまとめてみた




iOS 5から搭載された新機能「iMessage」。
iPhone以外のiOS端末でもメッセージをやりとりできる便利なサービスです。
しかし、SMS/MMSとiMessageが統合されたことにより複雑に感じている方が多いようです。
そこで、わかる範囲でiMessageについてまとめてみました。



メニュー

・iMessageとは
・SMS/MMSのおさらい
・iMessageの特徴
・iMessageのメカニズム
・現在の状態と設定を確認する
・iMessageのアドレスを変更する
・個人的なオススメ設定
・注意点
・願望
・最後に



iMessageとは

iMessageをざっくり言うと、iOS 5ユーザー同士で使える文字数無制限のメール(チャット)サービス。
SMS/MMSとは違って、iOS 5ユーザー間限定のサービスという点がポイントです。
iOS 5に搭載された新機能で、Apple IDとメールアドレスの設定をすれば、iPhoneだけでなくiPadやiPod touchでも利用可能です。
設定次第では「iPhoneでやり取りしていたiMessageの続きをiPadで」といった使い方もできます。



SMS/MMSのおさらい

SMS/MMSアプリはiOS 4までiOSに搭載されていたメールアプリ。
SMSはショートメッセージサービスの略で、docomoだとショートメールと呼ばれていた電話番号でメッセージをやりとりすることができます。
今年から他社同士でのSMSも可能になり、ますます便利になりました。
MMSはマルチメディアメッセージングサービスの略で、携帯電話会社から貰える「@◯◯◯.ne.jp」というドメインでメッセージをやりtりすることができます。
日本では一番ポピュラーなメールですね。
SMS/MMSアプリはこの2つのメールを一つのアプリで使えるようにしたものでした。



iMessageの特徴

SMS/MMSでは3G回線が必須ですが、iMessageではWi-Fiでも送受信が可能です。
Wi-Fi環境下ならパケットを使わずにメッセージを送受信できるわけです。
さらに、写真や動画の添付はもちろん、グループでのやりとりも可能
相手の文字入力中は「・・・」という表示が出るためチャットに近い印象を受けます。
送られてきたメッセージを自分が開封したかどうか、相手に知らせられる機能も付いています。



iMessageのメカニズム

iOS 5ではSMS/MMSにiMessageが統合されて「メッセージ」アプリとなりました。
ユーザーはなにも意識すること無くSMS/MMSとiMessageを使い分けられるようになっています。
Appleのサーバーによって連絡先がiMessage対応か否かが判別され、iMessageに対応している連絡先の場合は優先的にiMessageとして送受信されるのです。
送信先がiMessage未設定、もしくは非対応機種の場合は自動的にSMS/MMSで送信されるというわけです。



現在の状態と設定を確認する

・「設定」→「メッセージ」からiMessageの設定へ。
・「iMessage」が「オン」になっていることを確認。
・「受信用宛先」からiMessageのアドレス設定へ。
・「Apple ID」にはiTunesにログインするためのアドレスが入力されています。
・「電話」「メール」に入力されている連絡先が、自分のiMessageの受信用連絡先になっています。
・「発信者ID」から表示連絡先設定へ
・「発信者ID」ではiMessageを送信した際に相手に自分のアドレスがどのように表示されるかを設定できます。
※この設定を電話番号に設定すると、番号を教えていない相手にも表示されてしまいますので、自分の番号が知られてしまいます。番号を知られたくない場合は注意して下さい。
・この写真のように相手がiMessageの設定をすると自動的にiMessageとして送信されます。













iMessageのアドレスを変更する

・「設定」→「メッセージ」→「受信用宛先」→「別のメールを追加」からアドレスを入力します。
・アドレスを入力すると「確認中」と表示され、入力したアドレスに確認メールが送信されます。

※この際、迷惑メールフィルタに引っかかって確認メールが届かないことがあります。指定受信許可設定などをする場合は「appleid@id.apple.com」を許可して下さい。

・左のようなメールが届きますので、「今すぐ確認」からMy Apple IDのHPにアクセスします。
・確認中のメールアドレスの認証をおこなえば設定は完了です。
・My Apple IDではApple IDに関わる様々な設定を変更可能です。
・先ほど「確認中」だったステータスが「メール」に変わっているはずです。
・削除したいアドレスを選んで「このメールを削除」から受信用アドレスを削除できます。
・「電話」は編集、削除することは出来ません。
・「確認メールを再送信」もこの画面から可能です。
・確認のためにメッセージアプリで自分宛の新規メールを作成し、設定したiMessageのアドレスを入力してみましょう。ここで宛先がブルーになれば確認完了です。
※上記のアドレス設定で「確認中」だったステータスが「メール」になっているにもかかわらず、メッセージアプリで宛先がブルーにならないことがありました。私はiPhoneを再起動したら解決しましたが、AppleのサーバーがiMessageだと認識するのに少し時間がかかるのかもしれません。









個人的なオススメ設定

ここまで読んでみて、iMessageにどのアドレスを設定すればいいかわからないという方は「@◯◯◯.ne.jp」を設定することをオススメします。
「メッセージ」アプリでのやりとりは「@◯◯◯.ne.jp」という方は多いと思います。
このアドレスを設定しておけば、iMessageが使える時は自動的にiMessageになっているので、特になにも考える必要なく使えます。
やりとりする相手が設定していなければ意味のなくなってしまうサービスなので、とりあえず自分の周りの人には「@◯◯◯.ne.jp」を設定してもらうといいかもしれません。
※今後au版iPhoneでiMessageが使えるようになると、1通あたり約3円かかる他キャリアとのSMSがiMessageで送信できるため無料になる筈です。とりあえずiMessageを使ってみたいという方は、宛先に相手の電話番号を入れてみるといいかもしれません。
※また、この設定でなにか問題が起きたとしてもあくまで自己責任ということだけはお忘れなく。

iPadやiPod touchを持っている方は、iPhoneのiMessageと同じアドレスを設定することで、iMessageをリアルタイムに同期させることができます。
これによって、iPhoneでやりとりしていたiMessageを途中からiPadを使って続けるといった使い方が可能になります。
しかし、この設定は注意しておかないといけないことがあるので下記の項目を読んだ上で設定することをオススメします。



注意点

とても便利なiMessageですが、いくつか注意しなければならない点があります。
それは複数端末でiMessageを利用する場合です。
iPhone、iPad、iPod touchとiOS 5デバイスを複数台所有している人も少なくありませんよね。
その場合、iMessageの受信用アドレスの設定によっては面倒な事が起こるかもしれません。

<状況>
Aさん
・いつも自宅にあるiPadのiMessageに「A@gmail.com」と「A@softbank.ne.jp」を設定
・iPhoneのiMessageに「電話番号」と「A@softbank.ne.jp」を設定
Bさん
・iPhoneのiMessageに「電話番号」と「B@softbank.ne.jp」を設定

<例1>
・Aさんは外出先で「A@gmail.com」のアドレスからBさんの「B@softbank.ne.jp」に"メール"を送信。
・BさんがAさんの「A@gmail.com」に返信すると、Aさんの自宅にあるiPadに"iMessage"としてメッセージを受信するため、外出先のAさんに"メール"の返信は届かない

これはBさんのiPhoneでは、Aさんの「A@gmail.com」を"iMessage"として認識してしまうために起こる問題です。
この場合、AさんがiPhoneのiMessageに「A@gmail.com」も登録していればiPhoneにもメッセージが届きました。
"メール"としても利用するアドレスを、普段持ち運ばないiOS 5デバイスのiMessageだけに登録するのは注意が必要ですね。

<例2>
・AさんとBさんがiPhoneで"電話番号"を使ってiMessageを送受信している。
・AさんはiMessageの続きをiPadでおこなおうとしたが、iPadにはこのiMessageでのやりとりが一切届いてなく、iMessageの続きをiPadでおこなうことが出来ない。

これは当たり前ですが、iPadのiMessageには電話番号を設定していませんので届くわけがありません。
iPadやiPod touchではiMessageに電話番号を登録することは出来ません
よってこの場合、Aさんは「A@softbank.ne.jp」でやり取りしたiMessageのみiPadでも受信しており、iMessageの続きをiPadからおこなうことが出来るというわけです。

<その他>
一番最悪なケースは、iPhoneを持っている人が『家に置きっぱなしのiPadやiPod touchのiMessageに"のみ"メインのアドレスを設定しまう』というケース。
このような設定をする人はなかなかいないと思いますが、iMessageユーザーからのメールがすべて家のiPadやiPod touchに届いてしまい、iPhoneの利便性を著しく損ねることになりかねません。
この他にもあるかもしれませんが、私の環境下で起こりうる注意点はこのくらいです。
気付いたら追加したいと思います。



願望

iMessageはとても便利な機能です。
Wi-Fi環境下でやり取り出来るため海外に行った際にも使いやすいですし、グループ間でのiMessageはビジネスシーンでも十分に活躍できると思います。
そこで思うのは、なぜiMessageがOS X Lionに搭載されなかったのかということ。

私の記憶では、iMessageはiOSデバイスとMacとでシームレスに利用できるメッセージサービスになるという噂だったはずです。
外出先でiPhoneを使ってやり取りしていたiMessageの続きを、自宅のMacで送ることができればとても便利ですよね。
それに、iMessageが届く度にMac→iPhone→Macと行き来しなければならないのはスマートではありません。
今後Macへのインストールが予定されているのかはわかりませんが、これは是非とも実現して頂きたい機能です。
上のような画像があるということは、近い将来可能になるのでしょうか??



最後に


色々書いてみましたが、間違っていたらゴメンナサイ。

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